クリックを数えるのは簡単です。難しいのは、その数字が何を意味するのかを知ることです。ある投稿が41クリックを集め、サイトにはソーシャルからの訪問が29件と表示されている。どちらが正しいのかと聞かれたら、たいていはどちらも正しく、その差にこそ読みどころがあります。
このガイドは、データが手元に揃ってからの読み方がテーマです。リンク追跡がすでにオンになっていることを前提にしています。まだの場合は、リンク追跡の機能ページで、オンにする方法と設定の場所を確認してください。ここでは架空の1週間をたどりながら、数字が読み手を惑わせやすい場所を見ていきます。
ローンチ週を例に
小さなデザインスタジオを運営していて、テンプレートパックを告知する投稿を公開するとします。同じリンクをLinkedIn、Instagram、X、Threadsに投稿し、キャプションは2種類用意します。1つは価格から始まり、もう1つは完成イメージの画像から始まります。キャンペーン名は今回だけtemplate-packとし、ほかはすべて初期設定のままにします。
5日後、アナリティクスのLinksタブを開き、投稿ごとにグループ化します。数字は架空ですが、よくある形です。
| 投稿 | チャンネル | クリック数 |
|---|---|---|
| 価格のキャプション | 18 | |
| 価格のキャプション | X | 6 |
| 完成イメージのキャプション | 9 | |
| 完成イメージのキャプション | Threads | 11 |
| 完成イメージのキャプション | 2 |
ありがちな読み方は、価格のキャプションが24対22で勝った、というものです。より良い読み方は、2つのキャプションが別々のチャンネルに出ているので公平なテストではない、というものです。LinkedInだけを見れば価格のキャプションが2対1で上回りますが、それは1つのチャンネルで27クリックの話です。結論ではなく、手がかりにとどまります。
次に、2つ目の情報源です。自社のアクセス解析でutm_campaign=template-packに絞ると、31セッションが見えます。utm_sourceで分けると、LinkedInが先頭、Threadsが2番手、Instagramはほぼ見当たりません。これはLinksタブと一致していて安心できますし、クリック数にはない情報も加わります。その31セッションのうち、4件が決済ページまで進んでいました。クリックは、誰が興味を持ったかを教えてくれます。セッションは、誰がとどまったかを教えてくれます。
これがこの方法のすべてです。短縮リンクのクリック数は、どの投稿とどのチャンネルが関心を引いたかを示します。UTMタグ付きのセッションは、その関心がその後どうなったかを示します。どちらか一方では足りません。
疑問ごとに、どの指標を信じるか
| 知りたいこと | より適した情報源 | 理由 |
|---|---|---|
| 今週、どの投稿が一番タップされた? | Linksタブ | 投稿ごと、チャンネルごとに見られ、ほかのツールでの設定が要らない |
| ソーシャル経由の流入は購入につながった? | 自社サイトのアクセス解析をUTMで絞り込む | クリックの後に起きることは、遷移先でしか見えない |
| どのチャンネルに時間をかける価値がある? | 両方を、数週間にわたって | 1投稿はノイズ。3回のローンチで連続して首位のチャンネルは違う |
| 新しいキャプションの書き方は効いた? | 1投稿ではどちらでも判断できない | 一度に変えるのは1点だけにして、同じ条件どうしで比べる |
どちらか1つしか見られないなら、自社のアクセス解析を見てください。サイトの成果を普段から判断している場所で、タグも訪問者と一緒に届きます。
クリック数とセッション数が一致しない理由
Linksタブの数字は、アクセス解析より多くなるのが普通です。ごくありふれた理由があります。
- クリックはタップで、セッションは読み込みが終わったページです。 タップしたあと、ページが表示される前に離れる人がいます。
- アクセス解析がすべての人を数えているとは限りません。 計測を拒否した訪問者やブロッカーを使っている訪問者はそこに現れませんが、クリックはしています。
- 合計は15分ごとに更新されます。 公開から1時間後に比べると、片方が単に遅れていることがあります。
- 既知のボットはLinksタブから除外されます。 各プラットフォームは公開の数秒後にプレビュー用のクローラーを送り、セキュリティスキャナーもリンクをたどります。これらは判別されて除かれます。フィルターは完璧ではないため、ブラウザを巧みに真似るボットは人として数えられることがあります。
20〜40%の差は普通です。Linksタブが400なのにアクセス解析が15なら、遷移先ページかタグ付けのどこかに問題があるサインです。
数字を歪める失敗
公開から1日の投稿と、1週間たった投稿を比べる。 ソーシャルの投稿は、公開直後にクリックの大半を集め、その後は勢いが落ちる傾向があります。投稿の経過時間は重要です。公開後48時間どうし、というように、同じ期間で比べてください。
同じキャンペーンを2通りの書き方で入力する。 キャンペーンの値は小文字で保存されるので、Springとspringが分かれることはありません。ただし、spring-saleとspring_saleは別のキャンペーンで、springsaleとspring-sale-2も同じです。作成画面のキャンペーン欄には、過去に使った名前が候補として表示されます。打ち直さずに、候補から選んでください。
手でタグを付けたリンクと、初期設定を忘れる。 リンクに独自のutm_タグがすでに付いていれば、そちらが優先され、BulkPublishは手を加えません。意図して使えば便利ですが、うっかりだと混乱のもとです。想定外のキャンペーンで集計されている投稿があれば、貼り付けたリンクを確認してください。
ソースを上書きする。 utm_sourceの値はリンクを公開したプラットフォームで、編集できません。各チャンネルに別々の短縮リンクが付くのも同じ理由です。アクセス解析側で固定のソースにそろえて平らにしようとしないでください。LinkedInとThreadsを比べられるのは、この値があるからです。
プロフィールのリンクを、1投稿の数字で判断する。 プロフィールのリンクは、アカウントがあるかぎりクリックされ続けます。投稿があった週だけの話ではありません。専用のキャンペーン名を付けて、別に追跡してください。
BulkPublishが短縮しなかったリンクを含む投稿の数字を読む。 短縮されるのは投稿本文中のリンクだけで、1投稿・1チャンネルにつき最大20個までです。画像の中のリンクや、公開後にプラットフォーム上で投稿を編集して追加したリンクは数えられません。
判断ガイド:投稿ごとに追跡をオフにするのはいつか
ワークスペースでリンク追跡をオンにしても、すべての投稿を追跡しなければならないわけではありません。作成画面では、リンクを含む投稿に専用のコントロールが表示され、Default、「Track links in this post」、「Don’t track links in this post」から選べます。最後の選択肢が妥当なのは、たとえば次のような場合です。
- 信頼してもらいたい相手へのリンク。 見慣れないドメインの短縮リンクは、慎重な読者に小さなためらいを生みます。自社ドメインの通常のリンクのほうが、成果につながることもあります。
- すでに手でタグを付けたリンク。 クリック数が欲しければ、追跡をオンのままにします。書いたとおりのアドレスをそのまま表示したければ、オフにします。
- 文字数に余裕のない投稿。 短縮リンクは28文字で、置き換える元のリンクより短いとは限りません。XとMastodonでは、すべてのリンクがもともと固定の長さで数えられるため、短縮しても有利にも不利にもなりません。ほかのプラットフォームでは、上限ぎりぎりの長い投稿は確認しておく価値があります。
何らかの理由でリンクを短縮できなかった場合も、投稿は元のリンクのまま公開されます。失うのはその投稿の計測であって、投稿そのものではありません。
10分で終わる週次ルーティン
- Linksタブを開き、直近7日間を投稿ごとにグループ化します。上位2件と下位2件をメモします。
- 自社サイトのアクセス解析を
utm_medium=socialで絞り込み、キャンペーンが想定どおりに並んでいるか確認します。 - 一番成果が出た投稿について、何が違うのかを考えます。書き出し、形式、時間帯、チャンネル。一文で書き留めます。
- 翌週に、続けることを1つ、やめることを1つ決めます。
- 月に一度、追跡したリンクをCSVでエクスポートし、コンテンツ計画のそばに置いておきます。
関連記事:定期投稿は、何か月にもわたって比べたい常時掲載の投稿向けです。一括スケジュールとCSVからのスケジュールは、バッチ全体にキャンペーン名を付けるときに役立ちます。フィードが投稿を代行している場合は、RSSからソーシャルメディアへをご覧ください。
BulkPublishは15のプラットフォームに対応しています。Facebook、Instagram、TikTok、YouTube、X、Threads、Bluesky、Pinterest、Google Business Profile、LinkedIn、Mastodon、Discord、Telegram、Tumblr、Snapchat。
- 短縮リンクとクリック追跡: Free:含まれません。ProとBusiness:含まれます。
- チャンネル: Free:3(プラットフォームごとに1)。Pro:30(プラットフォームごとに2)。Business:75(プラットフォームごとに5)。
- 投稿: Free:3件/日。Pro:30件/日。Business:無制限。
設定方法は、短縮リンクとクリック追跡の機能ページをご覧ください。
どの投稿がサイトへの訪問を生んでいるかを知りたい場合は、無料で始めて、追跡する準備ができたらアップグレードしてください。