ラベルの運用がうまくいかなくなるパターンは、たいてい同じです。最初の週に誰かが20個のラベルを作り、半分は何を意味するのか誰も合意しておらず、春には絞り込みが使い物になりません。同じラベルが付くはずの投稿に、付いていないからです。
この記事は、ボタンの使い方ではなく、仕組みの設計についてのガイドです。ラベルの作成と付け方は、投稿ラベルの機能ページにあります。ここでは、そのページを開く前に考えておくことを扱います。
実例で考える
パン屋、歯科医院、自転車店の3クライアントを担当する小さな代理店を考えます。各クライアントは複数のチャンネルに投稿していて、代理店は月末に2つの問いに答えたいと考えています。クライアントごとに何を投稿したか。どの種類の投稿が効果的だったか。
ありがちなのは、誰かが聞きそうなことを全部ラベルにする方法です。「パン屋」「歯科」「自転車」「セール」「ヒント」「写真」「動画」「Instagram」「月曜」「第4四半期」「クリスマス」。11個のラベルで、そのうち4つはすでに別のものと重複しています。「Instagram」はチャンネルです。「月曜」は時間です。「写真」と「動画」は投稿自体にすでに備わっています。
長持ちする設計は、2つのグループだけで足ります。
| グループ | ラベル | 答えられる問い |
|---|---|---|
| クライアント | パン屋、歯科、自転車 | 誰の投稿か。 |
| コンテンツの種類 | セール、ヒント、舞台裏、お客様の声 | 何のための投稿か。 |
ラベルは7個です。どの投稿にも、各グループから必ず1つずつ付けます。パン屋のセール投稿には「パン屋」と「セール」が付きます。これで2つの問いは、どちらも絞り込み1回で答えが出ます。「パン屋」を選べばその月の投稿が見え、全クライアントで「セール」を選べば販促の成果が見えます。
この設計を支えるルールは、毎回、各グループから1つずつです。クライアントは付いていても種類がない投稿は、問いの半分では見えなくなります。
ラベルの組み合わせ方:Any か All か
投稿の絞り込みで2つ以上のラベルを選ぶと、Any と All のどちらかを選びます。思ったより間違えやすいので、自分が立てた問いで決めましょう。
- 「パン屋と自転車店の投稿を見せて」は Any です。2つのうち少なくとも1つを持つ投稿が欲しいからです。
- 「パン屋のセール投稿を見せて」は All です。両方を持つ投稿が欲しいからです。
2グループの設計では、同じグループのラベルを2つ選んで All にすると、必ず何も出ません。1つの投稿に2つのクライアントは付かないからです。絞り込みの結果が空になったら、まずこれを確認してください。
設計を壊す失敗
意味が重なるラベル。 「プロモ」と「セール」は、別々の人が同じ意味で使います。1つの言葉に決めて、書き留めておきましょう。
一度しか使わないラベル。 1つの投稿にしか付いていないラベルでは、何も絞り込めません。一度きりで足りるなら、それはラベルではなくメモです。(カレンダーにはそのためのメモ機能があります。ソーシャルメディアカレンダーにメモを追加するを参照してください。)
投稿がすでに持っている情報のラベル。 プラットフォーム、日付、メディアの種類は、ラベルなしで絞り込めます。そこにラベルを使うと、プランの上限を無駄に消費します。
投稿を書き終えてから始める。 ラベル別の分析は、そのラベルが付いた投稿だけを数えます。ラベルを付け忘れたキャンペーンは、1件ずつ直すしかありません。いちばん手間が少ないのは、書くときに付けることです。
一度も削除しない。 終わったキャンペーンのラベルがたまり、上限を食いつぶします。ラベルを削除すると、投稿からラベルが外れるだけで、投稿自体は変わりません。前の四半期のラベルを整理しても安全です。
色だけを手がかりにする。 色相以外でも見分けられる色を選び、グループごとに色の系統をそろえましょう(クライアントのラベルはすべて暖色、種類のラベルはすべて寒色、など)。そうすれば、カレンダーがひと目で読めて、赤と緑の区別がつきにくい人にも通じます。
投稿ラベルかメディアラベルか
投稿ラベルとメディアラベルは別々のセットで、一方の「パン屋」はもう一方の「パン屋」とは別物です。後でファイルを探したいときに、メディアラベルを作ります。たとえば「商品写真」や「チーム写真」です。メディアライブラリをクライアント別に探すことが本当にあるのでなければ、クライアントのラベルをメディア側に複製しないでください。どちらの種類も同じ上限に数えられるので、重複するたびに代償があります。
ラベルはいくつまで持てるか
上限は、ワークスペース内のすべてのラベルを、投稿ラベルとメディアラベルを合わせて数えます。
- Free: 10ラベル
- Lifetime: 25ラベル
- Pro: 50ラベル
- Business: 無制限
3クライアントの例では7個を使います。Freeなら、メディア用か4つ目のクライアント用に3個が残ります。11個のラベルを作る方法を避ける十分な理由です。上限に達すると、1つ削除するかアップグレードするまで、新しいラベルは作成できません。
すでに散らかっているときは
全部を作り直す必要はありません。いちばん重要なグループ、たいていはクライアントを選び、まずそこだけを整えます。似たラベルは名前を直し、投稿が1件しかないラベルは削除し、直近1〜2か月の投稿には正しいラベルを付けます。2つ目のグループは、これからの投稿に加えます。今日から整っている仕組みは、週末をつぶして完璧にした仕組みより役に立ちます。
同じラベルをスクリプトや自動化ツールから付ける場合は、投稿の作成や更新のときに labels(ラベルIDの配列)として送り、一覧の絞り込みには labelIds を使います。2つの名前は取り違えやすいので注意してください。詳しくはBulkPublish APIガイドを参照してください。
ラベルが向かないもの
- 投稿の行き先: それはチャンネルとチャンネルセットの役目です。「Instagram」というラベルは作らないでください。
- 投稿の時期: タイミングはカレンダーとキューが扱います。コンテンツカレンダーの作り方を参照してください。
- 繰り返す内容: それは繰り返しスケジュールの役目です。
- クライアントが承認したかどうか: 誰かが覚えて付けなければならない「承認済み」ラベルではなく、レビューリンクを使いましょう。
1ページのチェックリスト
- 月末に答えたい2つの問いを書き出します。
- 問いごとにグループ(クライアント、コンテンツの種類、キャンペーン)を作り、そのラベルを挙げます。合計で10個程度までに抑えます。
- どの投稿にも、各グループから1つずつ付けると決めます。
- ラベルは一度だけ作り、グループごとに色の系統をそろえます。
- 書きながら付けます。大量に扱うなら、一括スケジュールの作業に組み込みましょう。
- 月末に、各ラベルで分析を絞り込み、わかったことを書き留めます。
- 終わった仕事のラベルは削除します。
BulkPublishは15のプラットフォームに対応しています:Facebook、Instagram、TikTok、YouTube、X、Threads、Bluesky、Pinterest、Google Business Profile、LinkedIn、Mastodon、Discord、Telegram、Tumblr、Snapchat。
- ラベル: Free:10。Lifetime:25。Pro:50。Business:無制限。
- チャンネル: Free:3(プラットフォームごとに1)。Pro:30(プラットフォームごとに2)。Business:75(プラットフォームごとに5)。
- 投稿: Free:1日3件。Pro:1日30件。Business:無制限。
まとめ
先に問いを決め、問いごとに小さなラベルのグループを作り、すべての投稿に各グループから1つずつ付けます。チャンネル、日付、メディアの種類と重なるラベルは避け、終わったものは片付けましょう。あとは、絞り込みと分析が働いてくれます。